知覚-行為デザイン論

月曜日, 12月 27, 2004

talbyとINFOBARの哲学の違い

talbyはMarcNewsonによるデザインだ.一方INFOBARは日本人,深澤直人によるもの.デザインされたものをみれば,「きれいな携 帯,かっこいい携帯でしょ?」ということには変わりないかもしれない.しかし,MarcNewsonと深澤直人とはまったく違う哲学があるように思う.

それはデザインの方向性だ.talbyは,デザイナーというよりアーティストの作品という感じだ.MacNewsonがデザインしたということをか なり前面に押し出している.壁紙も,MarcNewsonのサインのものがあったり,本体の横に彼のサインが入っている.talbyという名前は,ある キャラクターからとったものであり,そのデザインとのつがりがあるわけではないようだ.あくまでブランドとしてはMarcNewsonである.

デザインそのものも,MarcNewson的なシルバーをベースにした,デザイナーの特徴がよく現れたプロダクトデザインになっている.

一方,INFOBARは,INFOBARというブランドは持つとしても,深澤直人の名前は携帯の中にはでてこない.彼のサインもない.なぜなら,本 来INFOBARはユーザが自由にボタンの色をレゴブロックのように変えられるというコンセプトであるからだ.INFOBARという名前もデザインとつな がりのあるものだ.

また素材も,基本はプラスティックだが,ボタンのふくらみはやわらかさ,や張りを感じるデザインになっている(どうやらかなり成型の部分が大変だったらしい).

ともにプロダクトデザイナーではあるが,方向性,考え方に大きな違いがある.完成度やクオリティという意味ではどちらもハイレベルなものであること は間違いない.これからの基準は,プロダクトの質は当たり前として,「モノではない部分」のデザインが重要になってくるのだと思う.

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