知覚-行為デザイン論

木曜日, 2月 17, 2005

それでもまだ,リッチではない.

Ajax: Web アプリケーション開発の新しいアプローチ


Flashのようなグラフィカルで動的な仕組みをRIA(Rich Internet Application)というわけだけれど,最近JavaScriptなどを利用してグラフィカルでこれまでのWebとはちょっと違う情報提示やインタ ラクションを可能に方法として,Ajaxというのが提案されている.

もっとつくりやすく

Web技術の進歩からみれば,正当な進化だといえると思う.これが,より使いやすくなってくればとてもありがたい.これで自分自身もFlashではないものを利用してWebブラウザ内のインタラクションの工夫や,アプリケーションができるようになるかもしれない.

何がRichなのか.

FlashにしてもAjaxにしても,技術的視点に立てば確かににリッチといえるんだけども,人間にとってそれがリッチであるのかどうかという点は 別問題だと思う.これは常にUIで問題で,たぶん常に難しい.FlashやAjaxの登場によって,たぶん人間様側からみれば,ようやく普通になってきた というくらいで,そもそもこれまでのブラウザが,PIA(Poor Internet Aplication)といふうな視点でとらえることができるかもしれない.TVゲームに慣れ親しんできた世代にとっては,今のブラウザは図書館の検索シ ステムの延長くらいにしかみえないんじゃないかと思う.

ゲーム世代にとってみれば,パソコンというきっとゲーム機よりもっとすごいテクノロジーに,ゲーム以上の期待をしてしまう.裏でネットワークがある とかないとか,裏側の仕組みの部分をのぞいて考えれば,つまりユーザが直接目にするものに関しては,ブラウザは,文字だらけで,あくまで画像はおまけ.と にかくヴィジュアル面ではとてもPoorなんだと思う.

TVゲームはすごい

常にTVゲームには注目しているが,TVゲームは常にヴィジュアルと操作を優先に開発され続けてきた.それがたとえ,エンターテイメント向けであっ たとしても,開発のターゲットが常にユーザに向いていた.あんなシンプルなハードウェアにもかかわらず,今のPCやWWW以上に「多彩」なこと(たった数 個のボタンで,ゴルフも車の運転も,格闘だってできる)をやりのけてきた.それは,裏の仕組みもあるだろうし,それ以上にユーザにもわかる部分でもやって きているから驚きだ.

手法の確立を.

残念なことに,TVゲーム業界はこんなにもRichな仕事をしてきたのにもかかわらず,それが方法として確立していない.言語化,体系化がおこなわ れてない.エンターテイメントということだけで,やってきた方法に着目しスタンダードができることは結局なかったようだ.(だからこそ柔軟なのかもしれな い.また暗黙的なスタンダードはあったかもしれないが.)

我々が頑張れ...

やや話がずれてしまったが,FlashやAjax,その他のRIAとよばれるものの登場は技術的には大歓迎で,自分も助かる.進歩は確実に進んでい る.しかし,それだけではなく,同時に人間にとってのRichということも検討しつつ,それを中心にした技術開発でもあってほしい.また,できた技術を活 かすのはUI研究者,心理学者,あるいはデザイナー出番なのかもしれない.

Richになるインターネットのアプリケーションではなく,人間をRichにしてくれるインターネットアプリケーションの創らねばならい.(というわけでAjax調査中.)

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