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2009|01|04|
最新|追記

2009-01-09 [長年日記]

VAIO type Pを買ったけど、ソフトをがんばってほしい!

さっそく発注しました。購入理由は2つ

  1. ワープロ専用機の代わりとして。
  2. 一眼レフカメラを持ち歩くときのデータのバックアップしたりスライドショーを楽しむためのPCとして。

なぜ買うのか。という理由が重要で、この理由が満たされそうだから買うわけだ。「欲しい理由」は自分の側にある。つまり、type Pの魅力は私が定義してはじめて、購入に踏み切るというわけだ。

分解なんてどうでもいい。

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最近、記事に「開発者インタビュー」が多い。だいたいは、いかにがんばったか。を語る記事だし、記者もそれを狙って質問しているところはある。

でも、これはきわめて日本的発想というべきだろう。「努力」を評価してもらいたい感覚。たしかに、このサイズを実現するためにさまざまなアイデアや工夫がされたのは事実だろうし、賞賛すべきだし、実現できたからこそ、欲しいと思う客がいるわけだ。私も買ったわけだしね :)

でも今の日本に必要なのはこういうことじゃない。これはヴィジョンになり得ない。

これは、結局パソコンでしかない。なにか、このサイズ、デバイスを活かした画期的なソフトウェアがバンドルされてくるかといえば、全然そんなことはない。

ここに、同時にtypePならではのソフトウェアがバンドルされてくれば話は変わってくるが、特徴といったら「小型化」くらいだけだ。だから、レビュー記事も分解して、その「すごさ」を賞賛したような記事になる。

でも、一部のユーザを除けばそんなことはどうでもいい。小さな電子基盤はユーザになにか新しい体験をもたらすだろうか?

では、ソフトのレビューはあるか?この記事を見ると少しだけ紹介されている。

「小型PCで位置情報を生かす」というアプローチは、ソニーが長く手がけてきたものである。type Pの情報表示量を生かした付加価値として、位置情報に目をつけるのも頷ける。

だが使ってみると、どうもVAIO Location Serach動作中は、ときどき重くなった印象を受けた。バッテリー駆動時間の問題もあるので、ログを取る間隔やGPSの位置取得間隔を調整したほうがいいかも知れない。

だいたいいつもこうだ。賞賛しつつも、「イマイチ」という感じ。残念だ。

ソフトが先導し、ハードがそれを追いかける。

AcerやAsusがEeePCなどのブランドを持ってしてノートPCを世の中に送り始めた。かれらは台湾のメーカーで、世界のパソコンの部品や組み立てを行ってきたメーカーだ。そんなメーカーも、もはやブランドを作り出して、十分「売れる」パソコンを世の中に出してきている。つまり、もはやソニーや日本のメーカーのパソコンと違いはほとんどなくなってしまったということだ。DELLやHPだって、もはやデザインに力を入れてる次第だ。EeePCはコンセプトもデザインもそれなりにいい。

こうなったらもうソフトで差別化を図るしかない。なのに今回の記事のタイトルのように「ソニーが送るNetbookキラー?」といった、EeePCに真っ向から勝負するような記事を書かれてしまう始末。ソニーはNetBookとは違うものだと言ったとしても、それ以上のヴィジョンが明確でない以上、NetBookの仲間でしかない。

ソニーをはじめ、日本のパソコンメーカーはソフト、つまりアプリケーションから発想がもっと必要だ。たしかに「生活に合うようなパソコンのスタイル」を追求しているのはわかるけど、それが「ソフトウェア」という形で提供されることがほとんどない。

そこがアップルとの大きな違いだ。アップルはソフトメーカーだ。ハードウェアをつくっているのは、中国や台湾などのメーカーである。もう、みんなわかっているはずである。

アップルはソフトの発想があって、ハードをつくる。ソフトの開発は、「問題」「考え方」の発想がまず必要になるし、その発想のためには人々の生活を直視することが必要だ。またどういう世界をつくりたいのかというヴィジョンも必要だ。

もし、そのヴィジョンを描いたとき、それが今のパソコンのハードウェアで実現が不可能であったとき、はじめて新しいデバイスが生まれるのであり、それが新しい未来の生活をつくる。

ソフトが先導し、ハードがそれを追いかける。この関係をつくることが、今の日本や世界の多くのメーカーに言えることだ。

ソニーのような高い技術力があるのだから、そうとう自由なアプリケーションの発想をしても、技術は十分追いつけるはずだ。アップルはそれが自社だけではできない。

ソニーはまずユーザがどういうパソコンの使い方をしているか観察すべきだ。たとえば、今回私が購入した理由は、ソニーが提案したものではない。私が自分で魅力を定義したから、欲しいと思えるわけだ。ソニーは小型化すれば、「さまざまな状況で使えるから、そういったことも当然考えていた」とか言うかもしれない。でもそれじゃだめだ。もっとピンポイントに、コンセプトを明確にして、しかも魅力的なソフトをバンドルして世の中に出す必要があるだろう。

たとえば、「一眼と持ち歩くPC」として、魅力的なスライドショーソフトや、旅先で写真を転送した後に位置情報とマッピングしたり、写真をより解析するソフトなどを提案するべきじゃないだろうか。

追記:ちなみにアップルを対比するようにだしたけど、アップルもまだやっぱりパソコンメーカーなところはある。パソコンをちゃんと創造するツールとしてわりきってみているところが素直でいい。なんでもその中でやろうとしない。だからテレビをみるのはやっぱりパソコンじゃなくて AppleTVみたいなデバイスをつくって分けて考える。iPhoneは、創造的ツールというよりメディアプレイヤーの一貫だ。だから画面はでかいしキーボードは基本的にいらない。

ちなみに任天堂は、ハードとソフトのことよくわかってる。

「前社長が、ユーザーはどうしても遊びたいゲームがあるから仕方なくハードを買うんだ、と話した。この仕方なく買う、というフレーズが、このビジネスの本質を非常に言い当てていると思う。任天堂はハードを顧客に仕方なく買ってもらうモノのだから、長持ちした方がいい」

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