明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科はどこまで数理なのか?

こんなことを東京女子大学の渡辺先生(以前の研究室の先輩です)にこんなこと言われてしまったので、ちょっと雑談を。

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明治大学 「総合数理学部」と聞いてイメージするのは「数学」ですよね?

あまりにも数学過ぎる。少しでも数学に抵抗があると「私には違うな」って否定されてしまいそうな名前ですよね。今回の記事は、少しだけ数学を保留にして総合数理学部の魅力が伝えようという内容です。明治大学としても、総合数理学部という名前をつけた以上数理を売りにしていく広報戦略です。数理としての売りは本家に任せて、ここでは「コンピュータ≠数学」ことなどをお話したいと思います。

総合数理学部と言いながらも、「文理融合型」です。受験科目見てください。数III 数Cなしでも受けられるようになっているのはそういうことです。(まだ過去問はないからどういう試験になるかは理工学部とか参考にするしかないですが)重要なのは入試より授業カリキュラムです。

コンピュータも数学も手段の一部。問題はその先の「アイデア」にある。その先のアイデアをどうつくるか。それを学ぶのが先端メディアサイエンス学科。

総合数理学部というと「プログラミングするイメージゼロ」に一瞬思えるけど、逆に先端メディアサイエンス学科は、むしろほとんどプログラミングで、ソフトウェアやモノの設計について学んでいくんです。数学もパソコンと同じ道具という位置づけです。数学の研究をしていく学科ではないです(やりたければ当然できますが)。共通点はあっても現象数理、先端メディアサイエンス、ネットワークデザイン、やること全然違ってくると思います。

受験生のみなさん、総合数理学部だからと言って、先端メディアサイエンス学科は「純粋に」数学系と思わないようにして欲しい。むしろデザインやアートに興味もっていたりしたほうがいいくらい(ちょっと極端かな)。あえて先端メディアサイエンス学科という名前が付いて新しくはじまるわけなのだから、設立と学科の意味が明確にあるわけです。どういう経緯でできたかは、たとえば宮下先生の記事も参考になると思います。

「問題を発見できる知識や洞察力」「アイデアを具現化できる能力」「問題解決のための設計ができる能力」が身につく学科だと思って欲しい。卒業する頃にはプログラミングで思いついたことさくさくっと具現化できちゃうようになる。

「数理」って聞くと、デザインに興味のある人はよりつかなかったりしそうだけど、先端メディアサイエンス学科は3つの学科のうちでも、自分が文系と思うような人も大歓迎。自分はどちからといえば文系なんだけどものづくりやデザインに興味があるっていう人はぴったりかもしれない。プログラミングって理系のイメージかな。だとしたら、誤解。プログラミングと数学は全然ちがう。数学を使おうと思えば、使えるけど、数学使わないでも多くのソフトウェアはつくれる。プログラミングで重要なのは数学じゃなくて論理的思考のほう。でも論理的思考は高校じゃあんまり訓練しないから大学にきてからでも大丈夫。

総合数理学部というように数学に強いの先生が学部としてたくさんいるのも事実です。数学によって物事を捉えて、さらにプログラミングのアルゴリズムに落とすようなことをしたい人は心強いかと思います。またコンピュータと数学を結びつけることで、高校までの数学は半分受験のためでしたが、実際に数学を役立てられる場面もでてくると思います。そういう意味で、数学が少し苦手だった人も感覚が変わることだってあるでしょう。

先端メディアサイエンス学科の軸はプログラミング。おそらく、数ある大学の中でも相当丁寧にプログラミングを教える大学になると思う。宮下先生や福地先生がそこは相当意識しているから、安心していいと思う。

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  • 渡邊恵太

    インタラクション の研究者。

    明治大学 に開設される 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科の准教授。近著に「融けるデザイン -ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

    知覚や身体性に基づくインタラクションや、生活時間に溶け込む次世代メディアインタラクションの研究。

    2004年くらいからたまに書いてるブログ。

    現在のプロジェクトはWebトップページを。