1分でわかるUIとUXをわかりやすく説明する写真とお話

GOOD UI is not equal GOOD UX

GOOD UI is not equal GOOD UX

ユーザインタフェース

使いやすいように、
わかりやすい画面に、
間違えにくいように、
美しい情報デザイン、
丁寧な説明。

すばらしいユーザインタフェースができた。

ユーザエクスペリエンス

しかし、そのATMは少し時間がかかった。
結果的にお客さんは並ぶことが多くなった(気分を害す、イライラ)。

「お金を引き出す、預ける」という銀行の体験は悪くなってしまった。

解説(UIからUXが重要と言われようになった理由)

この場合、良いユーザインタフェースを設計できたとしても、並んでしまうことを問題として扱わなくなる。ユーザインタフェースの設計としては、最高のATMを提供することはできるだろう。しかしユーザエクスペリエンスからみると、最高の預金・引出体験にはらない。つまり、最高のUIを提供しても、ユーザの問題を解決したことにならない。だから「ユーザの体験という視点からUIを設計していこうよ!」という流れとなったのです。こうして企業にはUI部門はなくなり、たいていUX部門と呼ばれるようになっているわけです。

少し抽象的ですが、一言で言えばUXデザインは「UIを取り巻くコンテクスト(前後の文脈)からUIを設計すること」と考えてUI/UXの仕事上問題ないでしょう。(研究視点ではもう少し、UIによる行為の生成と循環みたいな話もできるでしょう)UXをデザインするためには「本当の問題」が何であるかという分析が重要になってきますね。だからその問題を見極めるために、観察やエスノグラフィー、タスク分析が重要になるんですね。

ちなみに、ATMの並んでしまうことを解決するには、たとえば

  1. わかりやすくて素早い動作のATMをつくる
  2. 必ず複数台設置する

ことで銀行の預金・引出ことのUXは向上するでしょう。

ただ、銀行のUXは「預金が少ない」といずれにせよ悪くなるかもしれませんね(笑

—-

追記:並ぶのが悪くない場合もあります。いつもまったく並ばないラーメン屋と、並ぶラーメン屋は、後者のほうが「わくわく」がありますね。また、銀行だって、多少並んでも、給料日の後と前では違う。など。この記事は、一時期流行ったUIのコーンフレークの例に感化されて書いたものです。(コーンフレークの例では設計に落とし込めないので例えにならない)

また、これは「設計」の話です。ユーザ体験そのものは主観で、扱いようがないで、体験の原因のことをここではUXと考えます。人を笑顔にすることがUXなど言われるかもしれませんが、UIから出発したUXは、製品やサービス作りをよりメタに捉えようとする、あくまで製品サービスの設計論であって、現状では笑顔自体や心象の話を直接設計する方法論ではないと私は思っています。もちろん、人間の計測手法の発展により心理心情の直接的な測定が可能になればその時はまた設計方法がかわるかもしれません。

This entry was posted in 方法論, 現象とデザイン. Bookmark the permalink. Post a comment or leave a trackback: Trackback URL.

One Trackback

  1. By 1分じゃわからないUXをめぐる議論 on 2012 年 11 月 9 日 at 3:19 AM

    [...] Skip to content このブログは本棚 « 1分でわかるUIとUXをわかりやすく説明する写真とお話 [...]

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *

*
*

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

  • 渡邊恵太

    インタラクション の研究者。

    明治大学 に開設される 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科の准教授。近著に「融けるデザイン -ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

    知覚や身体性に基づくインタラクションや、生活時間に溶け込む次世代メディアインタラクションの研究。

    「観察と記述」は2004年くらいからたまに書いてるブログ。

    現在のプロジェクトはWebトップページを。