アイデアは誰でも持っている

アイデアのつくりかたスライド

春ごろから、少しこれまでを振り返り、自分がどういうスタイルで研究をしてきたかを「アイデアのつくりかた」というスライドにまとめて、5月の研究室の合宿と、7月の椎尾研、暦本研、増井研、安村研合同合宿で、発表しました。なんと、思い返して書き綴ると、153枚くらいのスライドになった。今でもどんどん増えている。そして、これが意外と評判がよくて、増井さんにもほめられました。

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と、こんな感じではじまります。導入は、アイデアは誰でも持っているとしてはじまります。では、いったいどうすればアイデアが実現するのか、約10年の経験を踏まえて語っています。

アイデアというと「アイデア自体」が重要とされることが多いと思いますが、私の経験からは、半分くらいは「アイデアを出すときのコミュニケーション」に問題がある。と感じました。

つまり、

「すっごいいいアイデアおもいついた!」

しゃべる

だいたい否定される。

友達「そういうのある」とか

私たち、とくに日本人は、アイデアを出すことに慣れていません。

そうすると、

「がんばって人に伝えたのに!」

「恥ずかしい!なんて自分はくだらないこと言ったんだ!」

言う→否定される→やらない

こういうループに陥るわけです。これは実は、アイデアを出すことに慣れていないことと同時に、他人のアイデアを聞くというリテラシーも低いということが問題なのです。友人がアイデアを語ろうとしているなと気づいたときは、それを盛り上げるくらいのつもりで話を聞くことが重要なのです。

ですから、私の感覚では

  • アイデアは誰でも持っている。
  • それをアイデアであると認めてくれる人がいるか。
  • アイデアが出せる環境であるか。

この3つが重要だと思っています。3つめは、アイデアを思いついても、たとえばメモ帳を持っていないと、書き出せない、という話です。しかもすぐに書き出せるようにしておかないと忘れてしまうこともある。メモ帳はほんの一例にすぎませんが、こういったすぐにアイデア化できるようにしておくことが重要です。つまり、「アイデアになる」ためには、「思いついた」「思っている」だけではだめということです。

ほかにも、部屋のレイアウトの工夫などもアイデアにとって重要です。その具体的な話もスライドで発表しました。アイデアのために「ペン」すらこだわります。がんばって、努力しても出ないのがアイデアです。ではどうするか?そのための考え方を詰め込んだ感じです。

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長らくインタフェース、インタラクション、生態心理学のアフォーダンス、社会科学系のことを学んで考え続けてきましたが、アイデアの出し方、人間の能力の考え方、学び方、自分自身の生き方にも影響しています。

新しい価値やモノ、サービスを作り出そうとする人には参考になるかもしれません。内容もだいぶボリュームがあるので、本にまとめて出版したらいいのかな?とも思ってます。あるいは講演でもいいかもしれせんね。もしそういう仕事があれば是非よんでください笑

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世の中進歩堂@BSジャパンで紹介されます

BSジャパン 世の中進歩堂

http://www.bs-j.co.jp/shinpodo/vol54.html

という番組で、10月11日(日)20:30 〜21:00 安村研究室が紹介されます。

収録は、なかなか難しいですね。うまく編集してくれていると思いますが、たじたじでした・・・笑
それと、プロデューサーが、でんわんを取り上げたいというので、急遽復活させたり、どたばたでした。

収録の様子の写真。

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博士の学位を取得しました。

1999年からインタフェースに興味を持ち、大学へ進学し、10年が経過しました。先月、2009年8月26日付で、博士の学位(政策・メディア)を取得することができました。

学位授与式

写真は、副査をしていただいた徳田先生とツーショット@学位授与式

博士論文のタイトルはいろいろ変更があり、最終的には「パーシステントインタラクション:時間に拘束されない情報システムの研究」となりました。

これは、主に時間とインタラクションデザインということでこれまでの研究をまとめたものです。

学部卒業し、修士を卒業し、とまったく卒業した感覚がありませんでしたが、ようやくこれで大学生を修了できたと感じています。

今後もみなさまよろしくお願いします。

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安村研展示会2009「ワークプレイス展」

ワークプレイス展バナー

うごくを支える、静かなアプリケーションの提案

URL:  http://workplace-ten.jp/
日時: 2009年9月17日(木)〜19日(土)11:00〜18:00
(ただし、18日のみ19:00まで)

場所: 東京日本橋住友不動産ビル1F  http://workplace-ten.jp/access/

コンセプト:

ワークプレイスとは、何かを産み出すために「働く(人がうごく)」場所です。その中では、個人や集団の目的意識が共有され維持されてきました。 SOHO や Open Plan Office 等はまったく新たな働く場所を作り出す試みでした。しかし、それは新たな人間関係の緊張を生み出したり煩わしさを伴うものです。ワークプレイスには「はた らく」だけでなく、生産性を下支えする人々の暮らしや営みがあるのです。私たちは、より持続的で慎ましいワークプレイスのあり方を提案します。ワークプレイスという場所の中での人々の暮らしや営みを踏まえ、それを静かに支えるアプリケーションを具体的なかたちとして提案していきます。

トークセッション: いずれも14:00〜15:30

  • 9/17 「自分の仕事をつくる」       西村佳哲(働き方研究家)x 安村通晃 (慶応大学)
  • 9/18 「OLたちのワークプレイス願望」    山本貴代(博報堂研究開発局) x 安村通晃(慶応大学)
  • 9/19 「文具王が語る文房具開発の楽しみ方」高畑正幸(文具王) x 安村通晃(慶応大学)

参加: 無料ですが、トークセッションについては人数制限もあり、できるだけ事前登録をお願いします。
主催: 慶應義塾大学SFCインタラクションデザインラボ(安村研究室)
協力: コニカミノルタビジネスソリューションズ(株

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1999年からのメモ帳

使いやすいノートを探してもう10年くらいになります。
その間いろいろなノートを使ってきました。

メモ帳 since 1999

でもほとんど、リング型のノートを使っています。リング型は「きちんと開ける」とろこがよくて、PCと併用することも多く半分にして使える「省スペース」なところが気に入って使ってました。あとボールペンで書くことがほとんどなので、なめらかな紙質のもの、という条件で探して使っています。

久々にメモを振り返ると、10年間似たようなことを考え続けていて、面白いものです(笑

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デザインは人間の知覚する世界そのもの。

Thoughtless Acts?: Observations on Intuitive Design ?

以前紹介しましたが、どうやら、邦訳がでたようです。とはいえ、ほとんど写真なのですが。ただ、写真とはいえ、写真だからこそ意味のある本です。

考えなしの行動?

邦訳のタイトルが少し感覚的に気に入りませんが、表紙はタイトルを示すわかりやすい例と言えるでしょう。口で書類をくわえることは、たぶん「考えないでやっている」とは思えませんが、もっと暗黙的なレベルで人間はこういった、考えないでやっているような活動にあふれているということが重要だと思います。環境と人との関係の当然の感覚みたいなものを、解剖していくことが、これからのデザインの役割です。なお、ここでいうデザインは意匠という意味でのデザインではなく、ヒューマンインタフェースやインタラクションデザインが近いものです。

ヒューマンインタフェースや、インタラクションデザインはもはや人間の認識や意識にもかかわる重要な部分です。人間の活動に大きな影響を与えています。それどころか、人間のすべてともいえます。

いま、自分の周りを見渡せばすべて「デザインされたもの」に囲まれていることがわかるはずです。自然と呼んでいるものさえ、デザインされてきたものの蓄積です。

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動いている世界をそのままに。

ブログを引っ越しました。

「観察と記述」も2004年から開始しWebの世界も大きく変わってしまいました。されど、人間はあまり変わっていません。やはり「観察と記述」は続きます。

引っ越しにともない、少しだけ改めたことがあります。サブタイトルです。これまでは、「見たまま、聞いたまま、感じたままに」でした。今回は「動いている世界をそのままに。」です。より主観がなくなったかのようなサブタイトルですね。1分くらいで決めたサブタイトルです。いま振り返ってみて思いました。

世界は動いています。動いていることは、当たり前に感じてしまい、動くこと自体が注目されることが少ないのですが、動くということは、動物の本質です。面白いです。これは何度も書いている気がします。だから、僕は動くものをみる、システムをつくって動かすことが好きなのです。小さい頃、レゴブロックが大好きでしたが、残念ながらそこには動きがありませんでした。それがかってに動いたらどんなに楽しいだろうと思いました。小中学生のころ漫画も書いていました。それも動いたらどんたに楽しいだろうと思いました。だから動く絵としてのアニメーションには強い関心があります。

僕はコンピュータは計算機ではなく、情報を動かす装置だと思っています。Memoriumはその考え方を導入した、最初の僕のシステムです。情報を蓄えることは、量の差こそありますが紙でもできます。でも、それが勝手に動くようにするには、コンピュータでなければできません。人間は止まるという特殊な動きをしますが、原則的に止まることはできません。動き続けます。それが「考えている」とか「生きている」ことです。考えることも生きることも、もっと深いことだと思いますが、わかっていることは、動くことです。だから、「高度さ」をねらうことより、まず「動くこと」「動かすこと」に着目するのが僕の基本的な姿勢です。それは、僕の自信の活動も、同じです。まず動くこと。動かしてみること。動きの中にはいること。姿勢はこんなかんじですが、性格はやや保守的なところが悩みかもしれません。

ブログのデザインも今後もうちょっといじっていきたいと思いますが、実はいま博士論文を書いているので、ゆっくりいじっていきたいと思っています。博士論文のテーマは「時間指向インタフェースデザインの研究」です。結局「時間」がキーワードです。

では、新しいブログをよろしくお願いします。

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  • 生態心理学や現象学をバックグラウンドに、人間中心発想の情報システムの設計を行う。特に日常生活に溶け込むアプリケーションに興味を持ち、日々プロトタイピングを行う。

    人間の知覚や行為、時間の視点を導入することが、これからのデザインと考え、人間に新しい体験をもたらすシステム設計を進める。