ReflectiveVision:『記録-再生』循環による
日常生活リズム形成システムの提案と試作

ReflectiveClock

記録で終わらせない情報の活用。
置くだけで生活を変える体験メディア。
単なる画像が「昨日の今」で意味になる。

概要

近年,ストレージの増大化や,デジタルカメラなどの普及によって蓄積されるデータが膨大なものになりつつある.活用する手法としては,積極的に検索するアプローチや筆者らによる眺めるインタフェースなどがある.本研究では,日常生活で常時情報提示を行う眺めるインタフェースを基本に,センシングデータを効果的に活用する手法:同期情報提示を提案する.

人間の生活には「朝昼晩,1 日,1 週間,春夏秋冬,1 年」といったパターンがある.これは地球の自然現象に基づいているものもあれば,文化的な営みによるものもある.このようなパターンがあることによって「毎年この時期になると雨が多い,毎週この曜日は道が混んでいる,いつもこの時間はおやつを食べる」といったように過去を参照することで未来を予測する枠組みが提供されているといえる.そこで,こういった周期的な生活に着目し,アーカイブを周期的なタイミングで情報提示する同期情報提示を提案する.同期情報提示とは,たとえば1 日前に連続してセンシングしたものを,次の日の同時刻に同期して情報提示を行う手法である.同期の単位としては1 日だけでなく,1 週間や1 年といった周期的な「生活の単位」で同期するのが望ましい.

 

2つの実装について

同期情報提示を利用して時計型の装置と,Windowsのデスクトップで利用できるアプリケーションの2つの試作を行った.

ReflectiveDesktopについて

 

昨日の今の時間の作業画面が,今日の壁紙となって提示されるアプリケーションです.これにより昨日自分が何をしていたのかが簡単にわかります.仕組はマウスの移動量に応じて15/30/60秒(何もしない時は停止)の間隔でデスクトップ画面の全体のキャプチャーを行います.その蓄積された画像を次の日のキャプチャーされた時間と同じ時刻に自動的に壁紙化して提示します.WindowsPCをご利用の場合実際にダウンロードして利用することができます.

ダウンロード(ReflectiveDesktop.zip)

ReflectiveClock

 

ReflectiveClock は,カメラを利用し定期的に日常生活を撮影し,ディスプレイを利用しアナログ時計の背景に前日撮影した同じ時刻と同期して情報提示する仕組みである.ReflectiveDesktop ではPCの画面が対象であったが,ReflectiveClock では日常生活が対象である.そこで日常的に利用する時計のポジションに着目した.

ReflectiveClock の仕組みは,15 秒起きにPC カメラを利用しオフィスやダイニングなどを定期的にキャプチャーし蓄積を行う.蓄積されたデータはその次の日の同じ時刻にアナログ時計の文字盤の背景に情報提示を行う.これにより,時計を見るのと同時に,昨日の自分の行動や部屋の状況を容易に参照することができる.

ダウンロード

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